今日も熟睡して、朝8時に起床。段々と一人暮らしに慣れつつあり、そうなるとこの田舎街だとやることがあまりないことを感じる。
良く考えると、40代後半でアメリカで一人暮らし、という日本人はあまりいないのではないか。仕事も遊びも好きなことができる、と考えると満更寂しい展開でもないか(と、前向きに考える)。
子供が通う予定の大学はある程度金がある安全な地方都市にあるので、例えば、日本で暮らしていてロスやNYに娘を留学させる場合なんかよりもはるかに安心できる状況かもしれない。父親は都市部でガシガシ働いて授業料を払い、娘は地方都市大学で勉強する、というのは、理想的かもしれないな(と、前向きに考える)。
ネットで、サンフランシスコ界隈のバイオテックについて調べ始めていて、日本語だとあまり情報は出てこない。シリコンヴァレーとして認識されており、まだバイオテックベイとしては知られていないのか。今から飛び込めば、日本語の媒体に現地の状況や文化を紹介するような仕事も将来的に可能ということか(と、前向きに考える)。
風邪はまだまだしぶとく居座っていて、おそらく今まで体に溜め込んできた澱のようなものだろうと思い始めている。アメリカ滞在10年分の疲れとストレスと精神的な垢が、体から出始めているのだ(科学者らしからぬ表現)。そして、なんとなく次の10年が始まるような気分がし始めている。ワクワクするものが、心の中で芽生え始めてきているのが分かる。アメリカに来て10年間、色々あって、うまくいかないことが沢山あって、少しだけうまくいくことがあって、一区切りつける時期なのだろう。多くの失敗や屈辱や戸惑いは、自分を強くしてきたように思える。今は、この先どこへ行ってもそこで自分の環境を作り出して先へ先へ進めると思える。10年間は無駄ではなかった。研究者としては大成しなかったけれど、自分の人生にとっては無駄ではなかった。そういう意味では、オレにセクハラとアカハラを仕掛けてきたあの老女性ミニスカファカルティにも感謝しないといけないか。
あと2日で次の10年が始まる。
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