2016年3月6日日曜日

アメリカの大学受験ーSAT受験

以下は引っ越し前のブログからの転載。

今日は娘の初SAT受験で、朝5時に起き、受験会場である近くの高校へ送ってきた。今頃はリーディングを受けているはすである。

アメリカの大学受験は、GPA(学校の成績)、共通テストのスコア、エッセイ、推薦文、その他、と複数の要素で合否が決まる。SATは全米で行われる共通テストの1つで、もう一つはACT。両者の違いは良く分かりませんが、中西部はACTが主流、らしい。が、最近はほとんどの大学で双方を受け付けており、娘が通う高校もSATを推している。

SATは今年からリニューアルされた。旧バージョンは、英語、数学、エッセイがマストであったが、新バージョンではエッセイはオプショナル。なので、娘にとっては有利な改変であった。これらに加えて、理科や社会の各教科のテストも用意されているが、アート系を受験する娘には関係ない。

SATはほぼ毎月行われ、4月には娘が通う高校で受けることができる。優秀な学生は、自分が通う高校で1回受験すれば充分だけれど、娘の場合は複数回受けて一番良かったスコアを大学へ送る、というか、毎回スコアは大学へ送られ、最も良い成績がアプリケーションとして採用される、らしい。

なので、今回、来月は高校で、5月6月、と計4回、娘は受けることになる。それでも成績が悪い場合は、来セメスターの10月にもギリギリ受けられる、らしい。

Collegeboardと呼ばれる団体(だと思う)によって主催されており、ここのサイト上でSAT受験の申請を行う。SATの成績は、大学入学後のファイナンシャルサポート審査の材料としても使われ、だから、親の学歴や収入等もサイト上で記載することが要求される。

まず、学生自身の名前でアカウントを開設しなければならない。その後、志望する学部や、これまで取った授業や等の学生自身の情報、そして親の情報を記入していく。かなり面倒くさくて30分ぐらいかかった。そして、自分が受けたい日のSATを申し込む。受験料は50ドルくらい。ここで、志望校へ成績を送付するサービスを受けるかどうか聞かれ、受ける場合、リストの中から志望校を選択。送付サービスはSAT受験後1週間後から有料になる、らしい。なので、ざっとでいいから志望校を決めておくことと良い。

そして受験票発行のために学生の顔写真をアップしなければならい。写真は自撮りでよく、娘は壁を背景にアイフォンで撮影した。その後、サイト上に現れた受験票をカラープリンターでプリントアウト。

サイトでは、S大学受験アドバイスもみつけることができる。学費、はアメリカの家庭にとって深刻なイシュー。形としては、大学は義務教育ではないので、学生本人が全額負担することになっている。これが無理な場合に親がサポートするというスタイル。

家が裕福、子供の教育に力を入れている、つまり小さい頃からピアノやバレエを習わし色々な賞をとりました、あるいはアメフトで活躍しました、あるいは知り合いに某有名教授がいます、なので良いエッセイが書け良い推薦状がもらえました、結果トップ校やアイビーリーグに行くのしでた、という学生は多くの場合親が授業料を全額負担している(金があるから)。が、家が裕福ではない、でも大学へ行きたい、習い事も有力コネもないっすよ、結果頑張ってなんとか中堅校に進学したっす嬉しいっす、という学生の場合、ファイナンシャルサポートを受け、奨学金をもらい、バイトをして、ローンを組み、全部自分で払いましたけれどお陰で人生について学ぶことが多かったです、というパターンになる。つまり、私の感覚だと、中堅校くらいの方が真面目に必死に勉強している学生が多い。トップ校にも勉強をしている学生は多くいるけれど、それはエリートになるための勉強であり人生を変えるための勉強ではないのではないか。

サイトを覗くと、上記のような体験談やらアドバイスを多くみつけることができる。我が家は当然裕福ではないので、娘の名義で27K程度のローンを組み、足りない分を親の私がキャッシュとローンで払う。つまりファイナンシャルサポートを申請しなければならない。この申請が面倒で、夏までになんとかしないと、というのが今後の課題。

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