毎朝公募サイトを見るためにサイエンスのホームページに行く。ついでにサイトに表示されているニュースにも目を通す。先日は日本の某有名大学のねつ造疑惑がトップニュースだった。リンクも張られていて、そこにいくとねつ造を暴く(日本語の)サイトに飛び、某有名大学の某有名ラボから出た某有名雑誌の論文がやり玉に挙がっていた。とほほ、と思った。
今日のトップニュースはフェイスブックの創始者の1人であるマークザッカーバーグとその妻プリシアチャンが生命科学の分野へ研究費3000億円供出を発表、というものだった。2100年までにすべての病気を撲滅するのが目的、らしい。凄くない?
アメリカでは社会的に成功してビリオネアになった人が大学に研究費を出したり、あるいは自身の名を冠した民間の研究施設を地元に設立、というのは珍しくない。どの州でもxxxx(名前)がん研究所、とか、xxxx(名前)糖尿病研究施設、は複数あり、有名な大学には同様の研究棟が建っていたりする。ゲイツ財団は毎年熱帯病研究を対象にしたグラントを募集しているし、グーグルはCalicoという長寿研究を対象にしたバイオテックを設立している。つまり、NIHの研究費は依然として低空飛行だけれど、財団系や民間からのグラントあるいは企業やバイオテックを含めれば全体としては生命科学分野はとてもホットなのではないか。しかも、寿命を延ばすとか2100年以内にすべての病気をなくすとか、目指すモノがデカい。
そういう大きな流れになんとかしてしがみついていきたいと思っている。それには看板が必要で、それにはやはりファーストかラストの論文だろうな。あるいはボストンかウェストコーストのバイオが熱いエリアに行くか。いずれにしろ不安で憂鬱でブルーになりながらも毎日着実にデータを出し毎年論文を出すことが大事ということだ。
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