2016年10月11日火曜日

バブル2世

今日も朝から実験。私の住むエリアは日に日に寒くなり、今朝は車が凍っておりガリガリをやらなければならなかった。医学部キャンパスの建物でも暖房が入っていて、そうなると、ここのシステムはアメリカンクオリティなので、暖房によって館内の気温が上がると冷房のセンサーが敏感に反応し、結果、冷房がフル稼働するのである。ラボに入るとキンキンに冷えていてゲンナリしたのであった。壁からはモワァーッと生暖かい風が、天井からはガーッと冷たい風が。

厚着をして実験を2つ終わらせる。1つはまあまあで、1つはしょうもないミスをしてしまう。

2か月ほど前に推薦文の問い合わせがあり少し期待していた某東部の有名大学のサイトを見ると、もうすでにファカルティ候補のセミナーが発表してありガックリ。候補は3人で、3人とも神経系であった。だったら「今回は神経系の研究者を募集」とか書いておけよな、と独りイラッとする。少し気になるのは3人とも白人男性であったこと。昨今のアジア系の勢いで、この手のファカルティ候補セミナーでは大抵中国系かインド系がいるはずなのだが。実はここのデパートメントは多様性がそれほど高くない。もしかした人種のバイアスとかかかったりするのだろうか。なんてことを私レベルで考えても仕方ないか。候補者たちの業績を見ると、なんとなく私の方が上だった。これは、1.業績的にはクリアーしているのであとは先方と良いマッチングになれるかどうか、2.業績的にはクリアーしていてもほかの要素でどこまでいってもダメである、のいずれかだろうな。

ところで。

偉い研究者が基礎科学の大切さを説いて若い研究者に影響を与えることも、偉い大学教授が100時間程度の残業で悲鳴を上げているのは甘えていると吠えるのも、結局はバブル時代そしてその前の高度経済成長期を引きづっているだけではないかと思ったりするけれど、こういうことを書くと問題があるかもしれないので、と、今日知り合いがそんなことを言っていました、という表現にしておこう。

我々、バブル以後の世代は、バブル以前の人たちのアドバイスを聞いても有効ではないことが多い。高度経済成長からバブルの日本は世界的にも特殊な社会であった。そういうウッハウッハの時間を過ごしてきた人たちになんか色々言われてもねぇ、と思うけれど、しばらくの間はそういう人たちが社会を動かすのだろうなぁ。そういう諸先輩方の意見を聞きつつも(無視するととんでもないことになるだろうし)、でも、最後は自分のことは自分で決めるのが一番だと思う。

これから世の中は社会は世界はどんどん変わる。年寄りのアドバイスはどんどん的外れになる。だから、若い人は自分で考えて自分で決めて自分一人で行動を起こすのが良いと思う。というアドバイスもまた古い世代からのモノなので当てにはならないだろうけれど。

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