子供の調子が良くなったので昼からはラボ。スケジュールのすべてが子供次第なのはシングルペアレントあるある。まあ、でも、来年の今頃は娘はこの狭苦しいアパートにはおらず、私は独りで漫然と生活しているだろうから(もちろんジョブが見つかればこのアパートではないけれど、それでもどうせアパート生活だ)、「なんでもないようなことが幸せだったと思ふ」ようになるのだろうな。独り親で大変だ大変だといいつつ、結局は大事な時間を子供から与えてもらっているようなものだ。子供はどう思うのかは分からないけれど。もしこのヘタな文章をシングルペアレントの人が読んでいるのならば、「どうせいつかは巣立つのだからたくさん苦労しなさい、その苦労が宝物になりますよ」とアドバイスする(エラソー)。
某安売り系スーパーでドーナツを買ってからラボ。細胞を撒く。先週。コレスポ論文の支払いをした。これで、投稿、エディターとのやりとり、レフリーへの返答、再投稿、再々投稿、ゲラのチェック、支払い、と一通り学ぶことができた。ので、これらをファイルして、今後の(今後があればだが)資料にする。その作業を行う。その後、10月末に締め切りがあるアプリケーションの作業。某南部の州立3番手くらいの大学。カバーレターを見直して、少し手直ししたら読みやすくなった。
昨今、1つのポジションに200以上の応募がある。大量のアプリケーションを審査するにはどういう方法をとるのだろうか、と考えている。つまり、少し戦略的に行動しようと。思うのは「オレはあれもコレも知っていてこんな難しことを考えて、こんなに複雑な実験もできるんだぜ!」とアプリケーションに書きまくるのは、もしかしたら戦略的に間違いなのではないか、ということ。私が審査委員長ならどうするか。どうやって200以上の書類をさばくか。
審査側はおそらくまず、業績で線引きをするだろう。これは多分インパクトファクターで点数を決めていると思う。次にカバーレターを読む。ここでインパクトがあればリサーチプランに進む。つまりカバーレターでは簡潔に業績を述べ、さらに「おっ!」と思わせるワードを仕込む。リサーチプランで、これらのワードや業績を展開する。が、ここで「小難しいこと」をかくと「なんじゃこれゃ、よく分からん」となるので、「あーでもないこーでもない」は避けて少々強引でも魅力的な仮説を提示しておくのみ。これで興味をもってもらえれば、審査側は論文に目を通すだろうし、その段階で「あーでもないこーでもないであるが、私は難しいことが考えることができて、複雑な実験もできる優秀な研究者である」ことを読み取ってもらえるだろう。非医学部系の場合は、この後、ティーチングプランもチェックされる。ここで無難にこれまでの経験を述べ、少しオリジナルなことも書くことができれば、一応は評価されるのではないか。おそらく20名ほどが最終審査に残るだろう。並行して推薦文もチェックされる。超有名研究者や知り合い研究者からの熱いレターだと一歩抜きんでるだろう。推薦文に関しては私自身はどうしようもない。
おそらく、私の場合、(超難関校ではなければ)業績的にはクリアーしている。そこでカバーレターでジャブをかますにはどうすればよいのかを考えている。やや内角にえぐりこむように打つべし、をどうすればよいのかを考えているのである。小さめのパラグラフで、一気に読ませるように書き換えた(つまり、少し分かりやすいスタイル)。業績やアイディアはゴシックにした。左ジャブであるカバーレターがさく裂したら次は右ストレートなり。右ストレート、つまりリサーチプランである。リサーチプランには自分の「売り」になるキーワードをあえて入れてみた。ボスからは「これは仮説だからやりすぎだ」と指摘されたけれど、相手をぶちのめす一撃がやはり必要だとおもうのである。さーっと見て、興味深い格好いいキーワードがあれば少し読む気になるだろう。それに合わせてカラフルな図も入れてある。キーワードから図へ移り、興味を持たせて内容へ。テキストはこまめにパラグラフを変えるようにした。1つのパラグラフで1つのアイディアやエピソードや結果のみ。ここで興味をもってもらって実際の論文をチェック。論文も去年2つ出ているし、コレスポ論文はちょうどオンラインだ。つまり、いい感じで仕事が流れ始めているし、コレスポ論文だからプロジェクトの持ち出しも可能であることが示せる。タイミング的には「おっ!いいじゃん」となってもよさそうなんだけれどな(前向き)。あとは推薦文が熱い内容であることを祈るしかない。
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