ということで、非研究について漫然と書く。例えば老後について。
アメリカでは退職金を積み立てる制度が雇用側にない場合が多く、自己責任で貯めていかないといけない。で、どういう積立制度(リタイアメントプラン)が用意されているかは組織による。リタイアメントプラン、医療保険、歯科保健、目の保険、等はベネフィットと呼ばれている。各組織がどのようなベネフィットを用意しているかは、サラリーやバケーションプランに加えて、転職する際に重要視される。
私の所属する大学はとても良いベネフィットを提供している。リタイアメントプランは、サラリーの5%(税引き前)積み立てると、大学側がサラリーの10%上乗せしてくれるのである(これをマッチングと呼ぶ。マイっちんぐ、ではない)。つまり、110%分のサラリーをもらい、そこから15%分を積み立てる格好になる。
15%は銀行で積み立てるのではなく、大学が指定した証券会社を通じてリタイアメントプラン対象の金融商品を毎月購入していくことになる。様々な商品があり、どれが良いのか正直分からない。が、私が勉強した範囲では、国内株が4割で外国株が6割の構成で、世界全体の株式をカバーするような金融商品が良いらしい。私はこのルールに沿って積み立てしている。ここ数か月、トランプ大統領になり、NYダウ平均株価がどんどん上がっている。昨年11月に比べると3000ドル近く。なので、私のささやかなリタイアメント資金も少しは(勝手に)増えている。
リタイアメント資金はどのくらいが十分か、というのはネットを含め色々なところで議論されている。が、それは結局、「どういうライフスタイルを送りたいか」ということに因ると思う。私のように、「ブックオフで1冊100円の文庫を月に10冊買えれば幸せです! あと、回転すしも良いですよね!」という寂しい人間にとっては、それほどの大金は必要ない。また、なるべくなら、少額でも毎月働いて稼ぎたい、と思ってもいるので、毎月の稼ぎを生活費に、リタイアメント資金は娯楽と必要になった際に引き出せる金額の総額、みたいなのが理想か。
アメリカだと70歳までに夫婦で1ミリオンが必要とか言われる。1億円である。これは無理だよなぁ、と遠い目になる(30代後半で大学教員になり、35年間勤めれば、この金額は可能らしい、ハハハ)。その半分のハーフミリオンもかなり怪しい。ハーフミリオンを目指して、300Kくらいが現実かもしれない。300Kだと、日本の大学教員の退職金と同じくらいか。というか、300Kくらいはないと、かなりヤヴァイ老後になりそうだから、これはクリアーしないとな。。。好き勝手に生きていては、なかなか厳しいゴールだけれど。
逆に考えると、(少ない稼ぎでも楽しく暮らせるような)ライフスタイルを確立させて、300K貯めて、自分の力だけで稼げるようになれば、組織に依存している仕事を辞めてセミリタイアができるということである。つまり、(仕事で夢破れた自分の)プライベートの目標の1つはここになる(もう1つの目標は、ポストシングルファーザーとしてパートナーをみつけることだ)。気ままに暮らしたいのならば、個々の戦略を考えて、これらをクリアーしていくことが大事だ。
死ぬまでにやりたいことは山ほどあり、その中の1つは、前にも書いたけれど、ワイハー生活だ。で、これは、すでにグリーンカードがあるので、ちゃんと計画を練れば、可能なのである。これはセミリタイアのタイミングでやりたい。その後は、千葉県の内房総でノンビリ暮らしたいと思っている。もっとも、これから出会う(であろう)パートナーによるだろうけれど。
私と同世代の人は老後についてどう考えているのだろうか。と思って、聞いてみると、私以外のすべての人はちゃんとしたパーマネントの職に就いているので、「定年まで働き上げることが目標、その後は年金で夫婦で仲良く過ごすよ」と言われる。まあ、そうだよな。ワイハー生活とか言ってる人は変わっているか。
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