気分が落ちている時にこそ運動が大事ということでジムへ。傾斜つけて2キロを10分以内なので、時速12キロくらいか。元帰宅部かつ元オタクのアラフィフのおっさんとしては頑張っているのではないか。
家事を済ませてからプチ引きこもりモードに入る。
この界隈で最近ポップコーンが流行っており、塩ポップコーンとキャラメルポップコーンをミックスした商品が売っている。しょっぱいしょっぱいしょっぱいそしてたまに甘いまたしょっぱいの繰り返しで永遠に食べられるという恐ろしいジャンクフードだ。ルービーを飲みながらそれを喰らう。
ユーチューブは私の気持ちを見透かしているようで、どういうわけかいい感じにリコメンドが出てくる。今日は「坂の上のアポロン」というアニメがおススメで出ていた。70年安保の時代で佐世保が舞台の高校生たちの青春群像である。70年安保と佐世保で高校生の物語というと村上龍の小説「69」が連想されるけれど、たぶん影響を受けているのだろうな。ちなみに村上龍の小説は一時期読みまくったことがあり、イチオシは「半島を出よ」である。この小説の最後の一文に勇気づけられる。
「アポロン」は青春モノにジャズを加えた作りになっており、登場人物たちがジャズを通じて交流を深めていく。少し「大人」の見方をすると、最近流行りの音楽モノのジャンルで他と違いを付けるために時代を70年前後にし、そこにインパクトを付けるために佐世保にした、のかもしれない。大傑作だ!、という評価ではないけれど、ソコソコ楽しめた。
ルービーで酔い、その後は「ボトムズ」とか「エウレカ7」とかの名シーンをダラダラと見る。残念ながらアメリカではまだ「君の名は」は公開していないけれど、そのパロディ動画「君の職は」とか「君の社は」とか「嫁の名は」がリコメンドで出てきて(どういう理由か分からないが)、それらがかなりクオリティが高く、笑う。
日本のパロディは暴力的でないから安心して見られる。アメリカのお笑いサイトだと、転んだりぶつかったり車にひかれそうになって「オーマイガー!オーサム!」みたいなモノが多いので素直に笑えない。某有名脳科学者(バカの壁で無い方)は日本のお笑い文化に否定的でアメリカのSNLやレイトショー的なお笑いを高く評価しているけれど、私は単に文化の違いなのではないかと思っている。私もSNLやこちらのトークショーは好きだけれど、精神的にダウンな時にこれらの番組の皮肉的な笑いは楽しめない。ケラケラと笑いたいときに、政治や人種や宗教を絡めたジョークを聞きたいだろうか?
ちなみにこちらのワイドショー的な番組は、日本のそれよりももっと下劣だ。裁判形式のリアリティショーがポピュラーで、彼氏、彼女、浮気相手、が出てきてそれぞれの意見を主張。証人やら弁護人が出てきて争いが過熱、つかみ合いの喧嘩が始まりガードマンがそれを止める。最後に裁判官役の司会者が判決を言い渡す。これらはすべてスタジオで撮影されているので、観客はその都度に声援をかけたりや罵声を浴びせたりするのである。こういう番組をみている人とは話したくないなぁ、と思う。あとは中年好みの卑猥なジョークが連発されてゲラゲラ笑うトークショーも昼前後にやっているな。で、自由の国アメリカは民主主義だから、SNLを見て知的なジョークでニヒルに笑う人たちも、下劣なジョークで馬鹿笑いする人たちも、同じ1票を持っていて、それぞれの支持者に投票する。
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