ということで、自分の研究をまだまだ続けたいと思いつつも、そろそろ現実を見るタイミングかも、と思い始めている。まだ公募には出し続けるし、某大学の締め切りもまだだし、グラントも書くつもりだけれど、だんだんと別の流れが出来つつあるのは認めないと。目の前のことを丁寧にこなしていくだけだ。
昔、某SFマガジンの愛読者だったとき、SF作家SF翻訳家の野田昌宏氏がエッセイを連載していた(ちなみに氏はポンキッキや料理の鉄人を制作した日本テレワークの社長でもあった)。エッセイに「金持ちになったらやりたいことノート」を持ち歩いていると書いてあった。そしてそれを実現するために仕事を頑張るのだと。
影響されやすい私は、ノートそのものはつけていないけれど、「死ぬまでにやっておきたいリスト」があり、それに基づいて生き方を決めている。で、博士になりアメリカで研究生活を送るという夢は実現してもうお腹いっぱいです、という感じでもあったりする。あと、ブログでもたまに書く、イタリア移住計画やワイハー生活や小説を発表する等もリストにあり、それらを叶えるために色々と計画している(まあ、たいした夢ではないですが)。
セミリタイアにも憧れる。資産を貯めて、その運用で生活費を賄い、プラスアルファ分の稼ぎを得るために自分のペースで仕事をする、という生き方である。私のような社会性が欠如した人間にとっては夢のような生活である。で、調べると、セミリタイアを実践している元サラリーマンの方々は結構いるらしく、この人たちのブログはすぐに見つかる。アメリカ生活ブログと同じくらいの頻度ではないか。
読むと、大体同じようなことが述べられている(これも在米者ブログと同じ感じか)。資産5000万円でセミリタイアの入り口が見えてくるらしい。生活は質素にならざるを得ず、また質素な生活に満足できなければセミリタイアは現実的ではない。ブログやネット等で月に5万から10万くらいの稼ぎを得る術を身に着けておく。そして独りでも苦痛でないこと。
資産5000万はかなり高いハードルである。が、例えば、子供がいなければ教育費がかからず、かつ家を購入せず、コツコツと貯金をして資産運用すれば、サラリーマン生活20年くらいで貯まる額かもしれない。つまり現実的には可能なのである。5000万を年5%で運用すれば、年収250万、プラス月に5万程度の収入。あとは気ままに好きなことをして暮らす。
私はもうアラフィフで、しかもこれから子供の大学費用をなんとかしなければならないので、10年後にボクもセミリタイア目指します!、とは言えない。が、今後どういう仕事をしていくのか分からないけれど、なるべく早くセミリタイアを実現することを考えて行動しようと思っている。資産5000万を3000万まで下げて、月5万の収入を20万程度まで増やすことができれば、組織に頼らない生活(ファイナンシャルインデペンデント、FIとも言う)を実現するのは可能かもしれない。
というか、何度も書くけれど、100年人生の時代を迎えつつあり、老後を年金だけでは生活できないのはすでに分かっているのだから、全ての人がセミリタイア生活を計画するべきだと私は思っている。65歳から年金生活ではなくて、65歳からセミリタイア生活を送るつもり、つまり65歳からは組織に頼らないで自前で人生をコントロールするつもりでないと、その先35年間もやっていけないだろう。
という風に人生を少し俯瞰的にみると、私の研究者としての挑戦はそろそろ終わりなのかもしれないと思ったりもするのである。もうこれで終わり何も残っていないよという敗北宣言では無くて、今回はここまでやって自分としては十分満足できた(もっと満足したかったけれど)からそろそろ次にことを始めようという段階、かもしれない(理屈ではわかるけれど、なかなか認めるのは難しいけれど)。65歳からセミリタイアを狙うとしてあと20年弱しかない。3000万の資産を作るには結構ぎりぎりの年数だろう。
ということをブログに書いて自分の考えをまとめるのであった。
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