2017年4月9日日曜日

君の名は

ということで「君の名は」を見てきたのだけれど、正直なところ期待外れであった。いや、面白いんだけれど、傑作とは思えず。絵も音楽も素晴らしいと思うけれど、「物語り」ではない、と思った。ここでネタばらしても仕方ないので詳細は書かないけれど、一番の問題(と私が思うのは)、キャラ設定である。父親も婆さんもイケてる先輩も、出てくる必要があったのか。おそらく必要があったのだろうけれど、ならばもう少しストーリーが違ったのではないか。いくつかの伏線はもう少し掘り下げても良かったのではないか。ストーリーに厚みが無い、ストーリーの骨格にキャラや伏線が申し訳なさそうにぶら下がっている印象、なのである。昔、確か矢作俊彦だったと思うけれど、当時の日本の冒険小説について「あらすじを綺麗な箱に入れてリボンを付けた程度のモノでしかない」と評していたと記憶しているけれど、この映画も肝心のストーリーがが弱いのではないかと、つまりストーリーの必要性がイマイチなのではないかと、思うわけでございます。もし私と同意見の方がいらっしゃったら「珍しい、お前とは話が合いそうだな」と思うので今度一度お酒を飲みながらゆっくり話しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿