朝イチでボスに言われた実験を行う。興味はあるのだがイマイチ方向性が見えない実験なのであまりテンション上がらず。その後、某大学へアプリケーションを出す。そろそろ40超えが見えてきたのであった。もしジョブをゲットできないとしても1回くらいはインタビューに呼ばれたいものである。
ランチのときに院生と雑談。自然とトランプの話になり彼の母親がキューバからの移民だと知る。「マムが5歳の時にコッチに来て」というので「?、その頃は国交回復していないんじゃないの?」と聞くと「革命の前だから、まだアメリカとは行き来はあったんだけれど、まあ、違法移民みたいな、、、。オペレーションピーターパンって知っている?」となり、歴史好きな(おそらく生物より歴史の方が好きな)私は俄然興味が出てくる。
日本語で検索してもあまり出てこないオペレーションピーターパン。彼の説明によると作戦の詳細は表に出てきていないらしいのだけれど、彼自身は母親からこの話を聞かされてきたらしい。
オペレーションピーターパンは、カストロが政権を取った直後にアメリカがキューバに仕掛けた作戦であり、キューバ内の子供たちを合衆国に連れて来て市民権を与えるというものでその数1万人以上。子供をターゲットにすることによりキューバの弱体化を狙ったらしくCIAが裏で動いていたとかなんとか。彼の母親と兄は当時5歳と7歳で、この作戦の対象になった。子供たちがアメリカに来て数か月後に子供たちの母親(院生の祖母)も合流。
「カストロとかゲバラとかは英雄なんじゃないの?」というと「グランマはゲバラのことを嫌っている。あいつらは多くの人を殺しているから」と言う。「ゲバラTシャツは日本ではクールだと言われているけれど」と言うと「アメリカでもそうだけれど、うちの家族は皆嫌いだね。だからオレはトランプが大統領になってもアメリカが好きだし居続けたいね」と続ける。
ちなみに、彼のキューバつながりの親類や友人の多くはトランプに一票を入れたらしい。「我々は不法滞在者ではなく、トランプが言っているのは不法滞在のメキシコ人であり、我々とは違う」からだとか。
知り合いの学生の祖父母はポーランド系で、第二次大戦後にアメリカに来た。祖父はナチス占領下のポーランドに住んでいて、家族とともに収容所に入れられたらしい。そして祖父は自分の両親と収容所内ではぐれてそれ以来会っていない。ドイツ降伏後に、祖父は祖母と出会い、二人で働いて大学に行き手に職をつけてアメリカに来たのだとか。
この国の大部分は、バーベキューとアメフトとカントリーミュージックのマイルドヤンキー的な集団だったりするけれど、大学では「まさにダイバーシティ」という経験をすることがたまにある。大きな歴史の流れの中でもがいて苦しんで前進しようとしてきた人たちの轍を垣間見ることがある。高度経済成長時に子供時代を過ごしバブル時代に思春期を過ごしてきた私はこういう話を聞くとハッとする。生きていくことは楽ではないのである。楽に生きていくことはできないのである。まず、サバイブしなければいけない、そして次に成功を求めるのだ。
この地に根を下ろすつもりで頑張らないと生き残れないだろうな。金を貯めてどこかに自分の居場所をつくり、家族が安らげる環境を用意して、仕事で結果を出さないと。自分の子供や孫のために踏ん張らないといけません。私もまた歴史の流れの中にいるのだから。
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