2017年3月19日日曜日

長いお別れ

アメリカでシングルファーザー生活をするのはとても大変でした。学歴もコネも財力も無い私がアメリカのファカルティになろうと努力してきた10年でしたが、これもまた大変でした。今後アカデミアに残れるかは分かりませんが、今、子育ても仕事もそれなりの結果が見えてきた段階です。長くて短い10年でした。

そういう日々でブログを書くことは、自分自身を見直したり、たまにコメントをいただいたり、またブログを通じての出会いもあり、子育てと仕事で疲弊しがちな生活の潤滑油になっていました。少しずつ読んでくれる人が増えてきて、ならば最近流行りの広告収入を試してみようと思ったのが数年前。その金でウハウハ生活を期待していたわけではなく、プラスアルファの収入があれば、不甲斐ない親の少ない生活費によって負担をかけている子供に何かしてあげられるのではないか、月一で美味いものを食わせたり、年に一度くらい旅行に行ければ、と考えたからです。数か月前から某サービスを使い始めて、少しずつブログでの稼ぎが出てきました。

が、この考えが甘かったようで、「金儲け」の態度がどこかのだれかの悪意を刺激したようで、予想外の攻撃をうけることになりました。

もちろん、こんなことは大したことではないのです。末端の人間が書いた末端のブログに少々の悪意がこすりつけられただけ。私以外の人にとってはどうでもいいこと。ただ、私は今回の予想外の出来事で、自分の意見を公にする危険性を少し学びました。勝手に勘違いして、勝手に悪意を抱き、突然私の目の前に現れて、汚くてドロドロしたモノを顔に押し付けてくる。お互いが不幸になることだけを目的にそういうことをしてくる人がある程度の割合でいることを学んだのです。そういう人たちは、常に誰かを不幸にすることだけを目的に生きていて、その恰好のターゲットを常に探している。私のような「普通ではない人生」を歩んでいる人間はそういう人たちの手頃な餌食なんだろうな。もしかしたら、早い段階でこういう経験をして良かったのかもしれない。

ブログはどこかで続けていくつもりです。が、テーマを絞って再開します。好意的に読んでいただいた方々、ありがとうございました。私はこのブログに書いてきたような生き方をして、やりたいことを1つ1つかなえていくつもりです。100歳まで生きて、体を鍛えて、ヴェネチアやパリに滞在してヨーロッパの歴史を学んで、ワイハー生活を1年くらいして、ペンギンを見るために南極に行って、西海岸からオーストラリアへのクルージングを楽しんで、小説を書いて、ホームシアターで映画を楽しんで、やりたい仕事をして結果を出し、新しいパートナーをみつけて、孫の世話をして、最後は満足して死んでやる。それが、向けられた悪意に対する私の返答。

さようなら

3 件のコメント:

  1. 同業の先輩のブログが読めなくなるのは残念です。
    色んな人がいて、色んな意見があるのでしょうが、それは流してしまえば良いような気もしてしまいます。
    政治だの経済だの色々絡んできて、サイエンス一本で行きていける人口が日々それに振り回されているわけで(別にサイエンス業界に限ったことではないでしょうが)、他の収益源を求めることは普通というか、寧ろ奨励されるべきだと私なんかは思います。
    誰の迷惑になるわけでも無いですし。
    またどこかでお見かけ出来る日が来ることを願っています。

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  2. そうですか。残念です。そのまま無視して続けていくこともできますよね。だって、やめちゃったら、その嫌なコメントを残すやからの思惑道理なんではないですか?嫌なコメントを削除していくのはやっぱ、しんどいですか?最初の数行読んで、別に最後まで読む必要ないですよ。僕も、昔は、結構人が来るブログしてましたが、そういうコメントをする人は絶対にいます。ぼくも、実際の話、それがうざくなって辞めたんですけどね。人の事言えません。それで、肩の荷が一つおりれば、そうしたほうが良いですよね。ただ、goodfieldさんのその後が気になるものとしては、とても残念ですが。。。

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  3. ヨーロッパ留学中のポスドクです。毎日の更新楽しみにしておりましたので大変残念です。着実に研究、子育てを進めていきながらも、中長期的なビジョンも持っておられて自分のことを考えるきっかけになることも多かったです。
    誰が何のために攻撃するのか理解に苦しみますが、是非完全スルーして、書きたいことを好きなだけ書いて頂けることを願っております。

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