コメントをいただきました。ありがとうございます。
レビューと論文は相変わらずボスの机の上で肥しになっている状況。一方で、1年前に手伝った某コラボレ論文がようやく投稿され、某知り合い系大学にアプライし、某学会へアブストラクトを送る。
某学会は、某州の某リゾート地にある某ホテルに1週間缶詰で行われるクローズドの研究会で、この会に参加するのは私の夢の1つだったので少しテンションが上がったりする。会の目的は、そのテーマのコミュニティを作り上げていくことで、新参者はビジネスカードを用意してコネクションを作るのを勧められている。こういう活動は、論文審査やグラント審査や就職活動等で(当たり前だけれど)とても大事で、これまでは子育てがあり参加できなかったので、渡米10年目にしてようやくという感じ(遅すぎるし)。会で発表するデータは部外者に話すのは禁止で秘密厳守ということになっている。なので、少し大胆な仮説をぶち上げるつもりなのである。アブストラクトはチェアによって審査されるので、そこで落とされる可能性もあるけれど。あと何年アカデミアに居られるか分からないけれど、学生だった頃に研究者としてやりたいことは1つ1つ実現しているので、まあ、満足するべきなのか(なかなかそうは思えないけれど)。
新しいプロジェクトは、ラスという名前のラスボス的なタンパクをターゲットにしており、このプロジェクトはそのまま最後のプロジェクトになる可能性が大なので、自分の研究者人生締めくくりとしてラスボスタンパクに戦いを挑むのは少年ジャンプのような展開で、かなりやりがいを感じている。あるいは、さらに少年ジャンプ的に考えれば、ラスと対決するために今までがあったのか。もちろん人生は少年ジャンプではないのだけれど、少年ジャンプ的だと考えたほうが楽しい、かもしれない。また、少年サンデー的だとすると、ここで、例えば隣に越してきた住人が美少女だったりして「そして、その日からぼくの人生は大きく変わったのだった」という展開になり、あるいは少年マガジン的だと、ジムで出会ったマッチョ系の野郎にボコボコにされ、それがキッカケで格闘家への道に移ったりするのだろうか。いずれにしろ人生は少年漫画ではない。
「騎士団長殺し」がようやく手に入り読んでいる。まだ第一部の半分を過ぎたところだけれど、これはまぎれもなく大傑作であり、カラマーゾフの兄弟と同じ位置で後世に残るのではないか。流れとしては、「ハードボイルドワンダーランド」から「ねじまき鳥」になり「騎士団長殺し」につながると思う。そして、こういう小説をリアルタイムで読むことができるだけで生きていて良かったと思い、自分も良い仕事をしたいと思うのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿