2017年4月28日金曜日

戦線を整える

社会不適合者でニヒリストでINFJな私は、他の研究者ブログ的なものはあまり読まない。読まない、というよりかは、読まないようにしている。そこで書かれる「国際学会に参加しました!」とか「科研費とーれました!」とか「XX教授と飲み会!」等々の記事を読んで、なんか自分が惨めな気分になるのはなんでだろうかオレは器が小さい人間だ、というモードになりたくないからである。また、ここだけの話、エラソーなことを書いている人の業績をみるとそうでもなかったりして「このオッサン、しょうもないな。遊んでばかりいないで論文出せよ。しかし、研究内容と業績ではオレの方が上をいっている筈なのにオレはどうしてこんな状況なのだろうか」とオレは何をしているのかヤレヤレ、というモードにもなりたくないから。

が、(当たり前のことですが)中には刺激を受けたり感銘を受けたり新しい方向性を学ばせてもらえるような研究者ブログもあり、日本の某大学の免疫系の先生とか某大学のプロフェッショナル系の先生とか某御大系の先生とか、アメリカでは某研究所のホープ的な先生のブログとかも。

今日、久しぶりにこれらの先生方のブログをザザザと目を通して、業界でグローバルに知られている先生方でも悪戦苦闘していることを知る。そして、そのついでに、この界隈で独立したムカつくアイツやあの野郎の論文とグラントの状況も(ネチネチと)調べて、順調のように見える彼らもまた苦戦していることに気づく。おそらく、サラリーと業績を加えたものを分子にして、ストレスと労働時間を分母にして、その割合を計算したら、私の結果は彼らの結果よりも高いのではないか。PIになると大変だということだ。

研究でメシを喰う、そしてPIになりラボを率いる、というのは大変なのである、なんてことをアラフィフになってしみじみと実感してもしょうがないけれど、周囲の成功は気になり、そのための苦労にはなかなか気づかず、結果、自分だけが取り残されているような気分になるのだから仕方がない。今いる場所で、確実に結果を出して行くしかないということだ。

ということで、10月に出すグラントについて考え直している。コレスポ論文が出て、ネタもあり、データもあり、また夏には某カンファレンスで業界人の前で発表する機会もある。つまり、また勝負ができるのである。まだ勝負ができるのである。まだリングを降りてはいないのだ。頑張ろう。

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