俺ガイルを観終わる。シーズン1に関してはこちらのhuluにも入っていた。
非常によくできたアニメで、原作はまだ読んでいないけれど、小説そのもののクオリティの高さが予想される。ラブコメ、ではあるけれど、ひと昔前の作品とは異なり(例えばタッチとか、きまぐれオレンジロードとか、古いね、古すぎるね)、登場人物たちは延々と教室で人間関係についてディスカッションをするのである。そしてそれに応じた事件があり、それを解決して、登場人物たちは何かを学び成長する。このサイクルを繰り返していくうちに自分たちが複雑な恋愛関係の中にいることに気づくのだ。理屈っぽい私にはそれが面白い。
当然、主人公と同年代(高校生)が登場人物の多くなのだが、一人重要な役のアラサーの高校教師がいる。この教師は主人公たちの試行錯誤を静かに見ており、たまに鋭いアドバイスをくれる(ここまでは良くある教師役)。が、登場人物たちの将来、に関しては何も意見しない。肯定も否定もしない。この教師は、登場人物たちの試行錯誤が「高校」という特殊な環境内で成立することに気づいており、また「高校」という特殊環境内でのみ学べることがあることにも気づいている。おそらく作者の視線なのだろう。つまり教師は作者で高校生はラノベの読者なのだ。作者は教師の格好で作品に登場し、登場人物たちを通じて読者に問いかけをしているのである。
小説はまだ完結していないらしく、したがって、アニメも「これからどうなるの?!」と心配してしまうところで終わっている。私が、このアニメ(と原作)に興味をもつ理由の1つは、こういう内容の作品がラノベとして成立して(あるいはラノベだから成立するのか)若い人たちに人気があるということである。つまり、若い人たちはこういう複雑な人間関係に関する考察に興味があるということだ。それはおそらく若い人たちがそういう悩みを抱えているからのだろう。そして、そういう悩みを無視して享楽的な生活に向かわず、小説やアニメを通じて考えるという姿勢を若い世代が選んでいるという事実に、私は、サブカルの力を感じ、日本のあるいは世界の将来も少しは明るいかもしれないと思うのだ。サブカル万歳。
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